バーナード・ホプキンスの引退

retirement 過去の名選手

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先日、バーナード・ホプキンスが引退した。
死刑執行人(The Executioner)でお馴染みの選手です。
私が海外ボクシングに興味を持ち始めた頃から現役でがんばっていた選手だ。
昔から知っている選手ですので、好き嫌いは別として、思い入れが人一倍強い選手です。
今回、ホプキンスのボクシング人生を私なりに語りたいと思います。

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ロイ・ジョーンズ・ジュニアの存在


ホプキンスを語る上で欠かせない存在の選手といえば、ロイ・ジョーンズ・ジュニアです。
1993年に空位のIBF世界ミドル級王座をかけて戦った二人ですが、この一戦が後の両者のボクシング人生を左右します。

この試合の勝者のロイ・ジョーンズ・ジュニア。以降の活躍はボクシングファンならご存じですね。パウンド・フォー・パウンドの称号を常に与えられ、ミドル級出身での史上二人目のヘビー級王座の獲得。そして4階級制覇。まさに破竹の勢いでボクシングシーンを駆け抜けていきました。

一方、敗者のバーナード・ホプキンス。その後も地味ながら確実に試合には勝利していましたが、同時期にロイ・ジョーンズ・ジュニアがいた為に、どうしても世界的に注目を集める選手とは言い難い存在でした。

太陽の真下、日向を堂々と歩くロイ・ジョーンズ・ジュニア。
そのジョーンズを憧れの眼差しで見ながら、日陰をコソコソと歩くホプキンス。
初期のホプキンスは、過小評価されている時期が本当に長かったと思います。

ちなみに二人のその後のボクシング人生を変えた、IBF世界ミドル級王座。判定は3-0でロイ・ジョーンズ・ジュニアの勝利でしたが、そこまで差のある試合ではありませんでした。スピードスターのロイ・ジョーンズ・ジュニアにしては苦戦した試合でした。かといって、ホプキンスが好戦的に攻めていましたが、決定的な有効打は少なかった気がします。個人的には、ドローが一番しっくりくるかなぁ、と思った試合でした。

世間の注目を集めるようになったトリニダード戦


その後、IBF世界ミドル級王座を獲得したホプキンス。
同王座を12回防衛するも、相変わらずロイ・ジョーンズ・ジュニアが無双状態のボクシング界。地味な存在が続くわけですが、転機が訪れます。

2001年、ミドル級王座統一トーナメントが開催されました。このトーナメントに参加したホプキンス、決勝でフェリックス・トリニダードと対戦します。IBF王座の防衛を続けるホプキンスも評価されてはきましたが、相手は無敗のトリニダード。デラホーヤとの統一戦にも勝利して勢いに乗っている時期スーパースター。戦績は40戦40勝33KO。

誰もがトリニダードの勝利を予想していました。

結果はまさかのホプキンスのKO勝利。ちょっと体格差があったかなと思いますが、KOで勝ったのは事実。この試合で、ホプキンスが再評価されることになります。

ロイ・ジョーンズ・ジュニアを超えた?オスカー・デ・ラ・ホーヤ戦


2004年、オスカー・デ・ラ・ホーヤとの史上初の4団体王座統一戦。デ・ラ・ホーヤ初のKO負けという、歴史的快挙を成し遂げました。私個人的には、この時点でホプキンスは永遠のライバル、ロイ・ジョーンズ・ジュニアを追い抜いた瞬間だと思います。長い間、ジョーンズの影に隠れていたホプキンス。トリニダード、デ・ラ・ホーヤをKOで倒した時点で、実績としては充分です。

余談ですが、この試合でのボディで苦しむデ・ラ・ホーヤ。
見ているこちらも苦しくなってきます(笑)

スランプ状態?ジャーメイン・テーラー戦


2005年にジャーメイン・テーラーと対戦し、12年ぶりに黒星となります。再戦でも敗れ2連敗。相性ってのもありますが、まさかの連敗。この時点で、ホプキンスは終わったとの声もありました。
ですが、ホプキンスのボクシング人生はまだまだ続きます。

最年長世界王座獲得記録を更新しまくるボクシング人生の後期


2011年5月21日
46歳4ヵ月での世界王座獲得(最年長世界王座獲得記録更新)

2013年3月9日
48歳2ヵ月での世界王座獲得(最年長世界王座獲得記録更新)

2014年4月19日
49歳3ヵ月での世界王座獲得(最年長世界王座獲得記録更新)

この頃のホプキンスは省エネボクシング。
年齢的な問題もあるでしょうが、体力の限界を長年のテクニックで誤魔化す、ずる賢いボクシングスタイルになりました。KO勝ちは少なくなりましたが、確実にポイントを取っていく堅実なスタイル。休む時はゆっくり休み、攻める時は瞬間的に攻める。防御8、攻撃2といっても言い過ぎではない戦い方ですね。

それにしても、今後ホプキンスの最年長世界王座獲得記録、破れることはないんじゃないでしょうか。ジョージ・フォアマンが45歳9ヵ月で世界王座を獲得した時も、絶対破られることはないと思いましたが、まさか私が生きている間に更新されるとは・・・。

今後のホプキンス


ゴールデンボーイ・プロモーションズのアメリカ東部地区業務執行社員としてボクシングに携わっているホプキンス。これからもボクシングの発展、選手の安全を第一に考えてがんばってほしいですね。

世界で活躍したプロボクサーが、引退後に犯罪を犯して逮捕されるニュース、何よりもつらい瞬間です。引退した選手が、ボクシングに携われる仕事につけるような流れが出来ればなぁと思いますが、なかなか難しいのが現状です。世界タイトルを獲って、大金を稼ぐ感覚を覚えている選手たちに、今更普通の会社員ってのも難しいのかもしれません。ですが、ホプキンスのように給料が多い少ないは別にして、ボクシングに携われる仕事につけるってのは本当に幸せなことだと思います。

ホプキンスの今後が、有意義な人生であることを誰よりも願っています。
本当にお疲れさまでした。

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